◎最大の都市ヤンゴンで抗議したダゴン大学の教員たちはスーチー氏を支持すると訴え、NLDの政党カラーである赤いリボンを身に着けた。
2021年1月5日 BBCニュース/ミャンマー、カチン州の大学

2月5日、軍事クーデターを起こしたミャンマー軍に対する抗議活動に教師が参加した。

ミャンマー軍は2月1日早朝にクーデターを決行し、国民民主連盟(NLD)のアウンサンスーチー氏と他の高官を拘束した。

最大の都市ヤンゴンで抗議したダゴン大学の教員たちはスーチー氏を支持すると訴え、NLDの政党カラーである赤いリボンを身に着けた。

NLDの関係者によると、2月1日からスーチー氏の姿は確認できておらず、自宅軟禁下に置かれている可能性が高いという。

5日の午後、ダゴン大学の外に教員と生徒数百人が集まり、軍事政権に反対することを示す三指の敬礼と赤い旗を掲げ、抗議した。

学生のひとり、ミン・シトゥ氏はAFP通信の取材に対し、「私たちの世代が軍事独裁政権に苦しめられることはありません」と述べた。

2021年2月5日 Getty Images/ミャンマー、ヤンゴン大学

現在、ミン・アウン・フライン司令官は統制を強化するために様々な措置を講じている。

これに対し、多くの市民が民主的に選出された政府高官の解放と軍の撤退を求める抗議に参加した。

軍はフェイスブックをブロックしたが、市民は仮想プライベートネットワーク(VPN)を利用し、情報を共有している。

ダゴン大学の抗議に参加した教員は、「次世代に軍事政権の悪夢を体験させたくない」と述べた。

クーデター以来、全国各地で大規模な街頭抗議活動が行われている。

ヤンゴンや他の都市の住民は外で鍋やフライパンを叩き、革命家を歌った。

報道によると、軍事政権は今週から始まる予定だった議会を模倣する会談を開催したという。

先日、軍は拘束していなかったNLDの幹部のひとり、スーチー氏の強力な支持者であるウィン・テイン氏を逮捕した。

テインはBBCニュースの電話インタビューの中で、「警察に捕まり、首都ネピドーに移送された」と述べた。

ウィン・テイン氏:
「正確な容疑は知らされていないが、警察は扇動法に問われる可能性があると言った。軍は私がメディアと話したことを知らない。軍はNLDを恐れ、関係者を次々に拘束している」

AFP通信/ミャンマー、アウンサンスーチー氏とウィン・テイン氏

昨年11月、NLDは議会選挙で軍の支援を受ける野党に圧勝した。しかし、軍はNLDの勝利を「詐欺」と呼び、数百万票が不正操作されたと主張し選挙委員会に調査を命じた。

先日、選挙委員会は「不正は確認できなかった」と発表した。

アメリカのジョー・バイデン大統領は軍に権力の放棄と政府高官の解放を要求し、厳しい制裁を科す可能性もあると示唆した。

国連安全保障理事会も高官の釈放を要求している。ただし、公式声明を出すことはできなかった

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