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▽ガザ紛争におけるパレスチナ側の死者は25日午前の時点で5万3922人、負傷者は12万2660人となっている。
2024年11月21日/パレスチナ自治区、ガザ地区南部ハンユニスの避難所(ロイター通信)

イスラエル軍は25日、パレスチナ・ガザ地区全域を空爆・砲撃し、救助隊員やジャーナリストを含む少なくとも30人が死亡数百人が負傷した。保健当局が明らかにした。

カタールの衛星テレビ局アルジャジーラによると、南部ハンユニス、北部ジャバリア、中央部のヌセイラトで大きな爆発が確認され、複数の建物が損壊。大勢が瓦礫の下敷きになったという。

ジャバリアでは男性ジャーナリストと家族が自宅近くで空爆に巻き込まれ死亡した。

ヌセイラトでは救助隊の幹部とその妻が死亡。2人は半壊した自宅で空爆に巻き込まれたと伝えられている。

アルジャジーラによると、23年10月にガザ紛争が始まって以来、地区内で殺害されたジャーナリストの数は220人に達した。その大半がパレスチナ人である。

イスラエル軍のザミール(Eyal Zamir)参謀総長は25日、ハンユニスの部隊を激励し、イスラム組織ハマスを壊滅させるまで戦争を続けると確認した。

イスラエルは3月2日にガザ国境を封鎖。それ以来、物資の搬入はほぼ滞っている。

この結果、地区内のパン屋は全て閉鎖。負傷者の治療に必要な医薬品の大半が枯渇する事態となっている。国連は未曽有の大飢饉が迫っているとして、イスラエルに封鎖を解除するよう何度も呼びかけてきた。

イスラエル軍は先週、物資の搬入を部分的に認めたが、国連はイスラエルが搬入を許可した食料は市民が必要としている量の1%に満たないと指摘している。

保健当局は先週末、子供や高齢者など、新たに29人が餓死したと報告。「数千人がいつ飢え死にしてもおかしくない状況である」と警告した。

ガザ紛争におけるパレスチナ側の死者は25日午前の時点で5万3922人、負傷者は12万2660人となっている。

多くのボランティアが行方不明者を捜索している。建物の倒壊に巻き込まれるなどして行方不明になった市民は1万~1万4000人と推定されている。

ガザのメディアはイスラエル軍が地上攻撃を再開して以来、地区全体の77%を掌握したと報じている。

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