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▽男性は拘束時、警察に対し、同性愛者であるため、本国に送還されれば、差別を受けたり、殺害される恐れがあると訴えていた。
米テキサス州のメキシコ国境、不法移民(Getty Images/AFP通信)

マサチューセッツ州ボストンの連邦裁判所は23日、迫害される恐れがあるにもかかわらずメキシコに強制送還されたという同性愛者のグアテマラ人男性について、トランプ政権に対し、男性の帰還を促進するよう命じた。

当局は男性の送還が誤りであったことを認めている。

ボストン連邦地裁判事は声明で、トランプ政権に対し、男性を米国に連れ戻すために必要な措置を講じるよう命じた。

男性は拘束時、警察に対し、同性愛者であるため、本国に送還されれば、差別を受けたり、殺害される恐れがあると訴えていた。

司法省は先週、捜査官が男性の訴えを上司に報告せず、「男性をメキシコの移民収容施設に送還したことは誤りである」と認めた。

ボストン判事はこの事件を「悲劇」と呼び、当局の対応を批判した。

トランプ(Donald Trump)大統領は不法移民と合成麻薬フェンタニルによる「脅威」を理由に、国際緊急経済権限法(IEEPA)に基づく国家非常事態を宣言。メキシコ国境に軍を展開し、軍用機で不法移民を送還するなど、様々な移民対策を導入している。

それ以来、送還された移民の家族や人権団体が同様の訴訟を何十件も起こしている。

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