▽ノボア氏は麻薬組織との闘いを強化し、低迷する経済を後押しすると誓った。
.jpg)
南米エクアドルの首都キトで24日、大統領就任式が行われ、現職のノボア(Daniel Noboa)大統領が宣誓した。
ノボア氏は麻薬組織との闘いを強化し、低迷する経済を後押しすると誓った。
ノボア氏は23年の大統領選で初当選を果たした。この選挙は弾劾訴追に直面した当時のラソ(Guillermo Lasso)大統領が前倒しで実施を決めたため、ノボア氏の任期は1年5カ月となった。
4月の大統領選決選投票ではノボア氏が左派のゴンザレス(Luisa Gonzalez)氏に大差をつけ勝利した。
裁判所は今月初め、ゴンザレス氏の野党・市民革命運動党による再集計請求を棄却した。
国会議事堂前で行われたパレードには近隣諸国の政府高官も出席。ノボア氏は大統領のたすきをかけ、宣誓した。「私は麻薬組織との闘いを維持し、違法な武器、弾薬、爆発物を押収し、国民の命と安全を守るために身を粉にして働くと誓います...」
エクアドルでは数年前からギャング間抗争が激化している。
港湾都市グアヤキルでは24年1月、世界最大の麻薬組織シナロア・カルテルと同盟関係にある麻薬組織ロス・チョネロスのリーダー「マシアス(Adolfo Macías)」が刑務所から脱獄した。
ノボア氏はこの脱獄を受け、国家非常事態を宣言。陸軍と警察にマシアスを確保するよう命じたが、逮捕には至っていない。
エクアドルでは20もの犯罪組織が麻薬密売ルートの支配権を争っていると考えられている。
ノボア氏によると、世界のコカイン(コロンビア産、ペルー産、ボリビア産)の70%がエクアドルの港を経由して米国や欧州に密輸されているという。