スポンサーリンク
▽EUは2022年に北マケドニアとアルバニアの加盟交渉を開始した。
2025年5月23日/北マケドニア、首都スコピエ、ミツコスキ首相(右)とEUのカラス外交安全保障上級代表(AP通信)

EUのカラス(Kaja Kallas)外交安全保障上級代表は23日、北マケドニアに対し、EU加盟に向け「決定的な決断」を下すよう促した。

カラス氏は首都スコピエでミツコスキ(Hristijan Mickoski)首相と会談。EUの支持を再確認しつつも、その進展は複数の国内改革にかかっていると強調した。

EUは2022年に北マケドニアとアルバニアの加盟交渉を開始した。

しかし、現加盟国のブルガリアが北マケドニアの言語と文化の問題で異議を唱え、「北マケドニアが憲法に少数民族であるブルガリア人を明記しない限り、EU加盟を認めない」と主張、現在に至る。

前政権はこの行き詰まりを打開するため、憲法にブルガリア人を明記すると約束したものの、憲法改正に必要な3分の2以上の支持を得ることはできなかった。

保守派のミツコスキ政権は昨年発足。ブルガリアがまず北マケドニアのEU加盟を承認した場合のみ、憲法を改正すると主張している。

2013年にクロアチアが加盟して以来、EUは新規加盟国を受け入れていないが、ロシアによるウクライナ侵攻や欧州の安定への懸念から、加盟に向けた動きを活発化させている。

カラス氏は「法の支配を強化し、汚職と戦い、行政の近代化において、北マケドニアを支援する準備ができている」と述べた。

一方、ミツコスキ氏は憲法改正の前に、ブルガリアはまず北マケドニアの加盟を承認しなければならないという立場を繰り返した。

モンテネグロとアルバニアのEU加盟交渉は前進しているが、ボスニア・ヘルツェゴビナ、コソボ、セルビア、北マケドニアは遅れをとっている。

アフィリエイト広告
スポンサーリンク