▽テロは州都クエッタ近郊の地区で21日に発生。爆弾を積んだ自動車がスクールバスに突っ込んだ。
.jpg)
パキスタン南西部バルチスタン州で22日、スクールバスを狙った自爆テロで死亡した女子生徒3人と兵士2人の葬儀が執り行われ、数百人が参列した。
テロは州都クエッタ近郊の地区で21日に発生。爆弾を積んだ自動車がスクールバスに突っ込み、39人の生徒を含む53人が重軽傷を負った。
地元当局によると、このバスには地元の公立学校に通う10~16歳の女子生徒たちが乗っていた。
犯行声明を出した組織は確認されていないが、反政府勢力「バルチスタン解放軍(BLA)」に疑惑の目が向けられている。
シャリフ(Shehbaz Sharif)首相は22日、X(旧ツイッター)への投稿でこの攻撃を改めて非難し、関与した者を1人残らず捕らえると誓った。
バルチスタン州では四半世紀ほど前から政府と分離主義勢力による紛争が続いており、BLAなどの反乱軍は州の資源を分配するよう中央政府に要求。その後、独立を求めて反乱を起こした。
アフガンと国境を接するバルチスタン州と北西部カイバル・パクトゥンクワ州では近年テロが多発。その多くにBLAと同国最大の武装勢力TTP(パキスタンのタリバン運動)が関与している。
バルチスタン州で3月に発生した列車襲撃事件では陸軍兵士を中心に33人が死亡。BLAは乗客など、214人の人質を処刑したと主張している。
一方、パキスタン軍は22日、証拠を提示することなく、隣国インドがこのテロに関与していると主張した。インド政府はコメントを出していない。
インドとパキスタンは今月、停戦に合意するまでの4日間、戦闘を繰り広げた。