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▽同国では先週、国内の養鶏場で初めて鳥インフルが検出された。これを受け、中国、アルゼンチン、EUなどがブラジル産鶏肉の輸入を一時停止している。
2025年5月20日/ブラジル、最大都市サンパウロ、鶏肉を処理する精肉店の従業員(ロイター通信)

ブラジル当局が鳥インフルエンザウイルスが確認された養鶏場とその周辺地域の消毒作業を進めている。

同国では先週、国内の養鶏場で初めて鳥インフルが検出された。これを受け、中国、アルゼンチン、EUなどがブラジル産鶏肉の輸入を一時停止している。

震源地である南部リオグランデドスル州の地元当局は消毒と監視体制を強化した。

サンタカタリナ州とトカンチンス州の商業養鶏場でもウイルスが確認された。当局は現在、感染疑いを含む11件の調査を行っている。

ブラジルは世界最大の鶏肉輸出国である。

鳥インフルは主に野鳥が持ち込むものであり、そのフンや唾液に触れた家禽が感染し、広がる。

ヒトへの感染は稀。感染したニワトリなどを扱う際には徹底した防疫対策が求められる。

H5N1型は近年、牛、犬、猫、アシカ、ホッキョクグマに至るまで、多くの動物から検出されるようになった。ヒトからヒトへの感染は報告されていない。H5N1、H5N2、H5N6、H5N8などの型が世界各地で流行している。

当局は21日深夜、最後にウイルスが確認された養鶏場の消毒を終えたと発表。これから28日間、ウイルスが検出されなければ、鳥インフルの清浄化を宣言できる。

中央政府は清浄化を宣言でき次第、輸入を停止している国にその旨を報告する予定だ。最初の報告以来、ヒトへの感染は確認されていない。

専門家によると、鳥インフルはウイルスが水鳥に宿存しているため、完全に撲滅することは難しいという。

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