▽捜査当局は14日夜、バンコク市内で2頭を救出し、密輸業者の運び屋とされる人物を逮捕したという。
.jpg)
タイの首都バンコクで売られていたオランウータンの赤ちゃん2頭が救出され、野生動物の違法取引で容疑者が逮捕された。タイ国家警察が16日、明らかにした。
それによると、捜査当局は14日夜、バンコク市内で2頭を救出し、密輸業者の運び屋とされる人物を逮捕したという。
オランウータンの赤ちゃんは1頭30万バーツ(約130万円)前後で売買されているとのこと。
オランウータンは国際自然保護連合(IUCN)の絶滅危惧種に指定され、絶滅のおそれのある野生動植物の種の国際取引に関する条約(CITES、ワシントン条約)で国境を越えた取引を禁じられている。
オランウータンはインドネシアのスマトラ島とボルネオ島の森林にのみ生息。農地の増加により生息地が縮小し、密猟の被害を受けやすくなっている。
タイは過去20年間、数十頭のオランウータンを救出し、インドネシアに届けてきた。
国際刑事警察機構(インターポール、ICPO)は野生動物の不正取引の年間取引額を100億~200億ドルと見積もっている。