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▽シリア内戦の犠牲者は50万~60万人と推定されている。
2025年2月2日/サウジアラビア、首都リヤド、サルマン皇太子(右)とシリアのシャラア暫定大統領(AP通信)

世界銀行は16日、シリアが負っていた1550万ドルの債務をサウジアラビアとカタールが肩代わりし、シリアが新たな融資を受けることができるようになったと発表した。

サウジとカタールは先月、シリアの未払い債務を清算する計画を発表。シリア暫定政府は両国に謝意を示し、内戦で荒廃した同国の回復と復興への道を開くと表明していた。

この債務は世銀の低所得国向け支援を担う国際開発協会(IDA)に対するものである。

世銀は声明で、「シリアの滞納が解消されたことで、世界銀行グループがシリアと再び関わりを持ち、シリア国民の開発ニーズに取り組むことができるようになることを嬉しく思う」と述べた。

また世銀は「シリアへの最初の融資は電力分野を中心としたものになる」と述べた。

シリア内戦の犠牲者は50万~60万人と推定されている。被害の全容は明らかになっておらず、調査が進む目途も立っていない。14年間に渡る戦闘で多くの街が廃墟と化した。

国連の推計によると、シリア国民の90%が貧困にあえぎ、電気が通っている地域はごくわずかで、それらの地域でも2時間ほどしか通電していない。

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