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▽キューバはパンデミック以来、史上最悪の経済・エネルギー危機に直面しており、計画停電が常態化。1日数時間は当たり前、長い時は15時間を超える。
2025年3月15日/キューバ、首都ハバナの通り(ロイター通信)

キューバ首都ハバナで気温が上昇する中、計画停電が常態化している。

国営通信会社ETECSAは14日、ハバナを含む複数の地域に影響を与えたと思われる停電の後、携帯電話サービスの復旧を開始したと発表した。

キューバの商業拠点であり、中米を代表する観光地でもあるハバナは長い間、停電に耐えてきた。

ハバナ中心部の人口密度の高い地区に住む男性は15日、ロイター通信のインタビューで、「人々は毎日ストレスを感じています」と語った。

「大変だよ、今何時だと思う?シャワーを浴びることも、食事をすることもできない、停電のせいで...」

ハバナの停電が悪化しているのは、トランプ米政権が対キューバ制裁を強化し、テロ支援国家リストにキューバを戻し、送金、観光、貿易制限を強化したためである。

キューバはパンデミック以来、史上最悪の経済・エネルギー危機に直面しており、計画停電が常態化。1日数時間は当たり前、長い時は15時間を超える。

キューバの発電所と送電網は老朽化が進み、稼働に苦慮している。さらに同盟国のベネズエラとロシア、メキシコからの石油輸入が減少した昨年、危機が拡大した。

昨年末のブラックアウトではハバナの中心部を除くほぼ全ての地域で停電が発生。900万人以上が影響を受けたと推定されている。

3月の大停電も復旧に数日を要した。

キューバ共産党は現在、中国政府の支援を受け、1000メガワット以上の発電が可能なソーラー発電所を50カ所以上建設する計画を進めている。

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