▽事件はニジェール川沿いの農村地帯で起きたとされる。拉致された人々はカヌーに乗せられ、墓地に移動後、処刑された。
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アフリカ西部・マリの軍事政権に近い武装勢力が中部地域の家畜市場で拘束したフラニ人約20人を処刑した。現地メディアが15日に報じた。
それによると、事件は中部モプティ州郊外の集落で12日に発生したとされる。
ロイター通信は目撃者の話しとして、「武装兵たちはフラニ人の男性や女性約20人を拘束し、喉をかき切り、集団墓地に遺棄した」と伝えている。
この集落では14日、この処刑に抗議するデモが行われた。
事件はニジェール川沿いの農村地帯で起きたとされる。拉致された人々はカヌーに乗せられ、墓地に移動後、処刑された。
犯行声明を出した組織は確認されていない。
ロイターによると、この武装勢力はロシアの民間軍事会社ワグネルの支援を受け、イスラム過激派討伐作戦に参加しているという。
国際人権団体ヒューマン・ライツ・ウオッチ(HRW)は両グループが民間人を殺害していると非難している。
マリとその隣国ブルキナファソとニジェールは10年以上にわたって国際テロ組織アルカイダやイスラム国(ISIS)系組織と戦ってきた。
3カ国の軍事政権は紆余曲折の末、サヘル諸国連合(AES)を形成し、ロシアに急接近。マリ軍政はワグネルと契約を結び、一般市民を巻き込みながら過激派を掃討している。