▽投票率は暫定値で42%。4年前より4ポイント低くなっている。
.jpg)
アルバニアで11日に行われた議会選挙(一院制、定数140)の開票作業が進んでいる。
選挙管理委員会が13日に更新したデータによると、開票率97%時点でラマ(Edi Rama)首相率いる与党・社会党の得票率は52.09%(82議席)。汚職の罪に問われているベリシャ(Sali Berisha)元首相が率いる野党・民主党が34.43%(52議席)で続いた。
地元メディアは社会党の圧勝と報じている。
投票率は暫定値で42%。4年前より4ポイント低くなっている。
ベリシャ氏は選管を社会党の「手先」と呼び、全国の投票所で不正が散見され、買収が行われ、郵便投票でも多数の不正が確認されたと主張。「社会党の支持者は投票用紙を購入している」と述べたが、その証拠は示さなかった。
またペリシャ氏は選管の発表を認めず、抗議デモで対抗すると示唆した。「このような偽物の選挙のことは忘れてください...」
EUの選挙監視団はペリシャ氏の主張を一蹴。「100点満点とは言わないが、今回の選挙は平穏でよく組織され、公正・公平であった」と評価した。
登録有権者は約370万人。今回初めて海外の有権者も投票できるようになり、郵送で投票用紙を投函した。
ベリシャ氏は社会党によるティックトック(TikTok)禁止令を批判し、米国の大物を雇い、激しい選挙戦を展開した。
投票はおおむね平和的に行われ、一部の候補者や支持者を巻き込んだ小競り合いがいくつか報告されただけであった。
米国務省は2021年、ベリシャ政権時代(2005年~2013年)に発覚した数多くの汚職を非難し、ベリシャ氏とその関係者を「ペルソナ・ノン・グラータ(好ましからざる人物)」に指定。イギリスも同じ措置を取っている。