▽サントリーニ島、アモルゴス島、アナフィ島、イオス島では1月26日以来、大小さまざまな地震が1万2000回ほど発生している。
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ギリシャ当局は12日、エーゲ海南東部で地震が多発していることを受け、アモルゴス島に非常事態を宣言した。
サントリーニ島、アモルゴス島、アナフィ島、イオス島では1月26日以来、大小さまざまな地震が1万2000回ほど発生している。
この結果、震源地となっているサントリーニ島の住民の多くが本土に避難した。
数週間にわたる異常な地震活動がより大きな地震の予兆であるかどうかは不明である。
当局は先週、サントリーニ島に非常事態を宣言した。
ギリシャ南部のペロポネソス半島からキクラデス諸島にかけて広がる火山帯を監視している科学者たちはサントリーニ島のカルデラ北部にある中央断層線で「火山活動が活発化している」と指摘している。
それによると、入手可能なデータを見る限り、カルデラ噴火が差し迫っているという兆候はみられないという。
科学者たちは先週、地震の回数が減少するかもしれないと表明したが、その後もマグニチュード5前後の地震が相次ぎ、再び懸念が高まっている。
科学者たちは震源がアモルゴス島の方向に向かって北上していると指摘している。
緊急事態宣言により、アモルゴス島に政府の要員が投入されることが決まった。この地域にはすでに、消防、警察、沿岸警備隊、海軍が数千人規模で動員されている。
アモルゴス島の人口は約2000人。1956年7月に発生したM7.7の地震では53人が死亡した。
専門家は紀元前1628年頃にサントリーニ・カルデラで発生した大噴火のような事態になる可能性は低いとみている。近隣の火山は375年前に噴火している。
サントリーニ島の人口は約2万人。ギリシャを代表する観光地のひとつであり、年間340万人もの観光客が訪れる。