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▽米国における23年のメキシコへの輸出額は約3220億ドル。同年、米国は4750億ドル相当のメキシコ製品を輸入した。
2024年11月26日/メキシコ、首都メキシコシティ、シェインバウム大統領(AP通信)

メキシコシェインバウム(Claudia Sheinbaum)大統領は2日、トランプ(Donald Trump)米大統領の関税に立ち向かうと誓いながらも、「別のプランを準備している」と示唆した。

トランプ氏は1日、メキシコとカナダの輸入品に25%の関税、中国に10%の追加関税を課す大統領令に署名。2月4日に発効する。

シェインバウム氏はこれを受け、報復措置の準備を進めるよう経産省に指示。詳細には言及しなかった。

メキシコはアボカドやトマトなどの生鮮食品を米国に、米国の農家はトウモロコシなどの穀物を大量にメキシコに供給している。

全体として、米国はメキシコにとって圧倒的に重要な海外市場であり、23年にはメキシコが中国を抜いて米国の輸出先のトップに躍り出た。

ロイター通信はこの問題に詳しいメキシコ当局者の話しとして、「シェインバウム氏は米国産豚肉、チーズ、生鮮食品、鉄鋼、アルミニウムに5~20%の範囲で報復関税を課す準備をしている」と報じた。

自動車産業は除外されるとみられる。

エブラルド(Marcelo Ebrard)経済相は2日、X(旧ツイッター)への投稿で、「トランプ大統領の決定は米加メキシコ自由貿易協定に違反するものであり、受け入れられない」と書いた。

またエブラルド氏も「プランBが進行中である」と述べたが、詳細は明らかにしなかった。

米国における23年のメキシコへの輸出額は約3220億ドル。同年、米国は4750億ドル相当のメキシコ製品を輸入した。

アナリストによると、メキシコのGDPの3分の1は対米輸出に依存している。

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