▽ガザ紛争におけるパレスチナ側の死者は25日午前の時点で4万7283人、負傷者は約11万1472人となっている。
イスラエル軍が釈放されたばかりのパレスチナ人少なくとも2人の自宅を家宅捜索し、その過程で負傷者が出た。現地メディアが25日に報じた。
それによると、治安部隊はヨルダン川西岸地区の自宅に戻ったとされる2人の自宅を捜索したという。イスラエル軍はコメントを出していない。
イスラエルとガザ地区のイスラム組織ハマスは25日、停戦協定に基づき、2回目の捕虜交換を行った。
ハマスはイスラエル軍の女性兵士4人を解放。イスラエルはパレスチナ人受刑者200人を釈放した。
ガザ停戦は1月19日に発効。それ以来、地区内でイスラエル軍の大規模攻撃は確認されていないが、散発的な発砲が何件が報告されている。
多くの市民が瓦礫の山と化した自宅に戻り、家族の遺品や使えそうな家具を探している。
ガザ紛争におけるパレスチナ側の死者は25日午前の時点で4万7283人、負傷者は約11万1472人となっている。
多くのボランティアが行方不明者を捜索している。建物の倒壊に巻き込まれるなどして行方不明になっている市民は1万~2万人と推定されている。
カタールの衛星テレビ局アルジャジーラによると、イスラエル軍は25日、ガザ地区北部に立ち入ろうとしたパレスチナ人少なくとも1人を射殺したという。
このパレスチナ人は許可なくイスラエル国境を越えようとしたとされる。
一方、イスラエル軍はヨルダン川西岸地区のジェニン難民キャンプで対テロ作戦を継続中だ。
この作戦によるパレスチナ側の死者はこの1週間で14人となっている。イスラエル軍はヨルダン川西岸に拠点を置くイスラム原理主義組織「イスラム聖戦」やその他過激派を一掃しようとしている。
<停戦協定の概要>
▽第1段階の停戦は1月19日(日)に発効。6週間続く予定。
▽ハマス側はパレスチナ人捕虜と引き換えに、33人のイスラエル人捕虜を段階的に解放する。
▽イスラエル軍は停戦の第1段階として、ガザ境界の700メートル地点まで撤退する。
▽イスラエルは終身刑250人を含む約2000人のパレスチナ人受刑者を段階的に釈放する。
▽イスラエルはガザ地区内で負傷した人々が治療を受けるために移動することを許可する。
▽イスラエルは停戦開始から7日後にガザ南部とエジプトを結ぶラファ国境検問所を開放する。
▽イスラエル軍はガザとエジプトの境界フィラデルフィ回廊からの撤退を開始し、第2段階で完全に撤退する。
▽停戦の第1段階中、毎日600台の援助トラックをガザ地区に送り、食料や医薬品などを難民キャンプなどに届ける。
▽恒久的な和平に向けた同盟国による間接協議は第1、2段階中継続される。
▽ハマスは残りのイスラエル人捕虜を第2段階以降に解放する。