▽23年に中銀総裁に就任したカラハン氏は世界の中銀と同じ政策を取り、23年5月から24年3月の間に金利を8.5%から50%に引き上げた。
トルコ中央銀行が23日、主要政策金利を2.5%引き下げると発表した。同行の利下げは2会合連続。
これにより、金利は45%となった。
大幅な利下げにもかかわらず、中銀は国民の大多数が生活必需品を購入するのに苦労しているインフレを抑制することへのコミットメントを再確認した。
中銀の金融政策委員会は声明で、「インフレと価格行動は改善する傾向にあるが、ディスインフレ・プロセスに対するリスクは依然として存在する」と述べた。
また委員会は「インフレの見通しに焦点を当てながら、利下げのタイミングを慎重に見極めていく」とした。
24年12月の消費者物価指数(CPI)は前年同月比44%増。12月の47%から鈍化したが、アナリストたちは実際のインフレ率について、公式値よりはるかに高いとみている。
23年に中銀総裁に就任したカラハン(Fatih Karahan)氏は世界の中銀と同じ政策を取り、23年5月から24年3月の間に金利を8.5%から50%に引き上げた。
歴史的な通貨安と高インフレにもかかわらず金利を引き下げるというエルドアン(Recep Tayyip Erdogan)大統領の型破りな経済政策により、同国のインフレ率は急上昇した。