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▽ジア氏は別の汚職疑惑でも無罪が確定。今月初めにロンドンに渡航し、病院で治療を受けている。
バングラデシュのジア元首相(Getty Images)

バングラデシュの最高裁判所が15日、ジア(Khaleda Zia)元首相の実刑判決を覆し、無罪を言い渡した。

高等裁判所は2018年、ジア氏が1991年に首相に就任したときに設立された孤児院への約25万ドルの寄付金を横領したとして、懲役10年を言い渡した。

ジア氏は別の汚職疑惑でも無罪が確定。今月初めにロンドンに渡航し、病院で治療を受けている。

最高裁はジア氏の息子ラフマン(Tarique Rahman)氏を含む49人の有罪判決もすべて覆した。

ラフマン氏は最大野党・バングラデシュ民族主義党(BNP)の暫定党首を務めている。

ラフマン氏らは2018年、インドに逃亡したハシナ(Sheikh Hasina Wajed)前首相の支持者が開いた集会を標的とした襲撃事件で有罪となり、うち19人が死刑判決、ラフマン氏は終身刑を言い渡されていた。

BNPはこの判決を政治的動機によるものと非難していた。

ハシナ氏は昨年7月に激化した反政府デモを受け退任。8月5日にヘリコプターでインドに逃亡した。

その後、ノーベル平和賞受賞者のユヌス(Muhammad Yunus)氏が暫定首相に就任した。

ユヌス暫定政権は人道に対する罪を含め、ハシナ氏を100件以上の罪で告発。このデモによる死者は750人超、負傷者は数千人と報告されている。

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