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◎米国務省は2022年、ダビラの有罪判決につながる情報に対して最高500万ドルの報奨金をかけた。
ボリビア、首都ラパス、ダビラ容疑者と警察官(AP通信)

南米ボリビアの麻薬取締局の元局長であるダビラ(Maximiliano Dávila)容疑者が12日、犯罪人引渡し条約に基づき米国に移送された。

ダビラはモラレス(Evo Morales)元大統領の政権末期に麻薬取締局の局長を務め、麻薬密売組織による米国へのコカイン輸送を手助けをしたとして逮捕された。

ダビラは今後、ニューヨーク州の連邦裁判所で麻薬密売の罪に問われることになる。

ダビラは12日、手錠をかけられた状態で米政府の専用機に乗った。

米国務省は2022年、ダビラの有罪判決につながる情報に対して最高500万ドルの報奨金をかけた。

ニューヨーク地裁はダビラがその地位を利用して米国へのコカイン輸送を手助けした罪と、違法銃器を所持した罪で起訴している。

ボリビアの最高裁判所は先月下旬、ダビラの米国への身柄引き渡しを承認した。

モラレス氏は2008年、米麻薬取締局(DEA)の国内活動を禁止した。モラレス氏は当時、DEAが国家転覆を企てたと主張していた。

裁判記録によると、DEAはダビラの告発につながった麻薬捜査を2017年に開始したという。

捜査の一環として、DEAの下で働く情報提供者はダビラとその仲間が60トンものコカインを米国に輸送する軍用貨物機にアクセスできると自慢する会話を録音。証拠として裁判所に提出した。

モラレス氏は2006~19年まで同国を率い、大統領の任期上限を廃止し、2019年の選挙で4選を決めたものの、紆余曲折の末、辞任。この際、治安当局によるデモの取り締まりで34人が死亡した。

検察当局が10月、モラレス氏が2016年に15歳の少女との間に子供をもうけたという告発について捜査を開始した。

検察は少女が強姦された可能性があるとみて捜査しているが、モラレス氏は法廷での証言を拒否。それ以来、中部コチャバンバ県のチャパレ地方に潜伏している。

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