◎同国は2017年、地上と地下での金属採掘を禁止した。
エルサルバドルのブケレ(Nayib Bukele)大統領は27日、7年前の金採掘禁止令を解除する用意があると表明した。
ブケレ氏はX(旧ツイッター)に声明を投稿。「採掘されていない金はエルサルバドルを変える富になる」と書き込んだ。
ブケレ氏の与党・新思想党(NI)は議会(一院制、定数57)を支配しており、採掘禁止令を簡単に覆すことができるだろう。
同国は2017年、地上と地下での金属採掘を禁止した。カトリック教会を含む多くの団体や労働組合も水資源を水銀から守るために禁止を支持した。
その時点では、探査によって金と銀の鉱床が発見されていたが、大規模な金属採掘は行われていなかった。金の埋蔵量は不明だ。
ブケレ氏は環境に配慮した近代的で持続可能な金採掘を提案した。
環境活動家たちはこの提案をすぐに批判。「環境に優しい採掘などなく、水銀による汚染はもちろん、重金属による汚染を防いだとして、採掘作業には膨大な量の水が使われるため、貴重な地下水への影響は避けられない」と主張した。