◎インターポールはアフリカでのサイバー犯罪において、過去2年間で25人しか逮捕者を出していなかった。
国際刑事警察機構(インターポール、ICPO)のエンブレム(Getty Images)

国際刑事警察機構(インターポール、ICPO)は26日、2カ月間にわたる大規模なサイバー犯罪捜査により、アフリカ大陸で1006人の容疑者を逮捕したと明らかにした。

それによると、アフリカ連合(AU)の関係機関と連携して、9月2日~10月31日の間に、19か国で1006人の容疑者を逮捕したという。

インターポールは声明で、「この摘発に関与した個人や組織による被害額は数億ドルに達し、数万人が被害に遭った」と述べた。

またインターポールは容疑者たちについて、「ランサムウェアによる企業などへのサイバー攻撃、ビジネスメールの漏洩、デジタル恐喝、オンライン詐欺などの実行犯、共犯者、関係者」と説明した。

インターポールは今回の摘発で約3万5000人の被害者を特定し、全世界で約1億9300万ドルの金銭的損害につながったと報告。地元の警察当局やインターネット・サービス・プロバイダーを含む民間セクターと連携して捜査に当たったとしている。

AUも声明を出し、「関係機関と連携して、サイバー犯罪への対策をさらに強化することが急務である」とした。

インターポールはアフリカでのサイバー犯罪において、過去2年間で25人しか逮捕者を出していなかった。

AUは今回の摘発について、「国際機関と関係国が連携して対応した結果、素晴らしい結果を出すことができ、アフリカ諸国にはサイバー犯罪を摘発する能力があることを証明した」と述べた。

ケニアでは約860万ドルの被害を出したオンライン・クレジットカード詐欺事件で20人近くが逮捕された。アフリカ西部のセネガルでは警察が600万ドルのオンラインねずみ講詐欺で中国人5人を含む8人を逮捕した。

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