◎専門家によると、ヒトが保護したクマを野生に戻すトレーニングは難しく、「ヒトは怖い」ということを忘れさせないことが重要だという。
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米コロラド州パゴサスプリングス郊外の山地にリハビリを終えたヒグマの子供5頭が放たれた。現地メディアが22日に報じた。
コロラド州公園野生生物局によると、子熊たちは7月中旬に保護され、施設で育てられたという。
同局の担当者はABCニュースのインタビューで、「母熊は同州内の民家に侵入し、当局の方針により、安楽死させなければならなかった」と語った。
子グマは家に入らなかったため、当局が保護し、施設で育てられた。
その後、5頭は野生動物リハビリテーションセンターに移され、野生に戻る訓練を受けた。
専門家によると、ヒトが保護したクマを野生に戻すトレーニングは難しく、「ヒトは怖い」ということを忘れさせないことが重要だという。
職員はクマが見えないところにエサを置き、接触せず、檻の近くで会話することも禁じられている。クマがヒトに慣れてしまうと、自然に戻した後、ヒトが生活するエリアに近づく恐れがあるという。
コロラド州公園野生生物局は過去にも保護した子熊を自然に戻してきた。その一部に追跡装置を取り付け、位置を確認している。
子熊たちは山地にとどまり、ヒトに出くわす可能性があるエリアに近づかない場所を選ぶことが多いという。