◎ウクライナ軍はこれを受け、今後数日中にロシア領内への攻撃を実施する計画だという。
米政府がウクライナに対し、米国製兵器を使用してロシア領内を攻撃することを許可したとみられる。複数のメディアが17日に報じた。
AP通信は複数の情報筋の話しとして、「バイデン(Joe Biden)大統領はウクライナに供与した長距離兵器でロシア領内を攻撃することを許可する」と伝えている。ロイター通信は「許可した」と報じた。
ウクライナ軍はこれを受け、今後数日中にロシア領内への攻撃を実施する計画だという。
ホワイトハウスと国防総省はコメントを出していない。
ゼレンスキー(Volodymyr Zelenskyy)大統領は17日、メディアの報道に言及したが、それ以上の詳細は明らかにしなかった。「メディアは今日、我々が適切な行動をとる許可を得たと報じている。攻撃は言葉で行われるものではない。ミサイルが代弁してくれる...」
ポーランド政府はこの報道を歓迎し、「米国はプーチン(Vladimir Putin)大統領が理解できる”言語”でロシアに対応している」と述べた。
国営タス通信によると、ロシア連邦議会のタカ派議員は米国がウクライナに供与した兵器でロシア領内を攻撃することを許可した場合、第三次世界大戦につながると発言したという。
また同議員はそれが現実になった場合、「相応の対応」を取ることになると警告した。
米政府は先週、トランプ次期政権に移行するまでの2カ月間にウクライナへの支援を強化すると表明していた。
トランプ(Donald Trump)次期大統領は来年1月20日に就任する。