◎ロサノ容疑者は首都リマの自宅で逮捕され、手錠をかけられた状態で連行された。
南米のペルー警察当局が7日、ペルーサッカー連盟のロサノ(Agustín Lozano)会長を逮捕した。
同連盟の前会長も2018年、2件の殺人事件に関与した疑いで逮捕されている。
地元メディアによると、ロサノ容疑者は首都リマの自宅で逮捕され、手錠をかけられた状態で連行されたという。
ロサノ容疑者は複数の汚職に関与したという検察の告発を否定していた。
地元メディアによると、ロサノ容疑者に近い関係者少なくとも6人も逮捕されたという。
検察は裁判所に提出した書類の中で、「ロサノらはサッカー1部リーグに所属するチームから放映権を奪おうとした」と指摘している。
それによると、放映権を譲らないクラブは勝敗にかかわらず、1部リーグから降格させられると脅されたという。
またロサノ容疑者は2022年のカタールワールドカップの出場権をかけたペルー対オーストラリアのプレーオフの際、サッカー連盟とは無関係の142人をドーハに招待し、連盟の資金180万ドルを不正に支出した疑いも持たれている。
この事件を担当する検察官は地元ラジオ局の取材に対し、「ロサノは1年以上前から捜査の対象となっていた」と語った。
それによると、ロサノ容疑者は国外に逃亡する恐れがあったため、今回逮捕に踏み切ったという。