◎24歳のスカイラー・フィリッピ被告はネオナチを崇拝し、大量破壊兵器を使って電力設備の破壊を企てたという。
米テネシー州ナッシュビルでテロ攻撃を計画したとされる男(FBI/DOJ)

司法省は4日、テネシー州ナッシュビル近郊の電力設備を破壊する計画を立てたとして、同州在住の男が逮捕・起訴されたと明らかにした。

それによると、24歳のスカイラー・フィリッピ(Skyler Philippi)被告はネオナチを崇拝し、大量破壊兵器を使って電力設備の破壊を企てたという。

また被告は爆発物を搭載したドローンでナッシュビルの送電網を攻撃する計画も立てたとされる。

訴状によると、連邦捜査局(FBI)は6月に被告の調査を開始。潜入捜査官を送り込み、被告から情報を入手したという。

被告は潜入捜査官がいる場で、テネシー州コロンビア近郊のYMCA(キリスト教青年会)で銃を乱射し、信者を虐殺したいと語ったとされる。

FBIによると、被告は国家のエネルギー部門などを不安定化させるテロ攻撃が内戦の引き金になるという白人至上主義や加速主義的イデオロギーを信奉していたという。

訴状によると、被告は潜入捜査官が録音したある会合の中で、「私は絶対にナッシュビルを攻撃したい。私は5カ月ほどかけて、あらゆる場所(電力設備)を偵察し、できるだけ早く正確にそこを攻撃するプランを立てた...」などと述べたという。

被告は9月、FBIの潜入捜査官とともに以前調べた変電所に車で向かった。被告は移動中、匿名の知り合いにC4爆薬に相当する爆弾を注文したとされる。

当局は被告の認否を明らかにしていない。

ABCニュースはこの捜査に詳しい関係者の話しとして、「被告には複数の協力者がいたとみられ、FBIが捜査を継続している」と伝えている。

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