◎ギリシャでは数十年にわたり、極左過激派が活動してきた歴史がある。
ギリシャ・アテネ市内で男性1人が死亡、女性1人が重傷を負った爆発について、政府は4日、この2人は爆弾を作ってテロを起こそうとしていたと明らかにした。
爆発はアテネ中心部の地区にある団地の3階一室で10月31日に発生。当局が捜査した結果、IED(即席爆発装置)とみられるデバイスの痕跡が見つかった。他の住民にケガはなかった。
警察はこの部屋から拳銃2丁と弾薬、携帯電話やその他デジタル機器を押収したとしている。
首相府の報道官は声明で、「この爆発は建物全体に被害を与え、居住不能になった」と明らかにした。
地元メディアによると、警察の対テロ部隊が事件を調査している。
警察は死傷した2人とつながりのある別の3軒の家と車両を捜索し、拳銃2丁、弾薬、携帯電話、ノートパソコン、フラッシュメモリー、SIMカード、手書きのメモ、かつら、フルフェイスマスクなど、多数の物品を押収したとしている。
首相府の報道官はIEDを作ったとみられる2人について、「新世代のテロリストになることを志していた可能性がある」と述べた。
当局は週末、爆発で死亡した男性が36歳のギリシャ人であることを確認したと発表した。爆弾を組み立てている最中に誤って爆発したとみられる。
警察は31歳の男と爆発で負傷し病院で手当てを受けた33歳の女を逮捕した。また、爆発前に出国したとされる30歳の女を追跡している。
ギリシャでは数十年にわたり、極左過激派が活動してきた歴史がある。また、その他の犯罪組織やギャングも小規模な爆弾テロや標的型殺人を行ってきた。