◎最新の世論調査によると、両候補の支持率は拮抗し、どちらが勝ってもおかしくない状況になっている。
2024年10月27日/米ニューヨーク州マディソン・スクエア・ガーデンで開催された共和党集会、トランプ前大統領(AP通信)

米国トランプ(Donald Trump)前大統領が27日、民主党の牙城であるニューヨーク州のマディソン・スクエア・ガーデンを共和党カラーのに染め、ハリス(Kamala Harris)副大統領を激しく罵った。

マディソンMAGA(アメリカを再び偉大な国に)集会に集まった共和党支持者は「USA!」「あと4年!」と連呼し、トランプ氏を応援した。

トランプ氏はビジネス帝国を築き上げ、その後、刑事裁判や民事裁判に直面し、大統領経験者として初めて有罪判決を受けた思い出の地ニューヨークを取り戻すと誓い、ハリス氏を急進左派のマルクス主義者と呼んだ。

またトランプ氏は移民に関する偽情報を再発信し、当選したら米国史上最大の「強制送還作戦」を実行すると誓った。

トランプ氏は11月5日の投票日を前に、中米ハイチの移民を「犬食い族」「猫を食う泥棒」などと呼び、扇動的な発言を激化させている。

トランプ氏は支持者に対し、「11月5日はわが国の歴史上最も重要な日となる」と強調。「私はニューヨークと共に、米国を再び偉大な国にする」と述べた。

集会にはトランプ氏の盟友も数多く参加。ある演説者はハリス氏を「悪魔」と呼び、「米国に大量の移民を招き入れ、ゴミ溜めにしようとしている」と主張した。

別の州議会議員はハリス氏を「左翼ゲリラ」と呼び、「彼女が当選したら、米国は移民に侵略され、滅びることになる」と煽った。

トランプはハリス氏を急進左派のマルクス主義者と呼び、知性に欠け、大統領に不適格と評し、「この国が直面している問題の原因だ」と非難した。「あなたは私たちの国を破壊したのです...」

最新の世論調査によると、両候補の支持率は拮抗し、どちらが勝ってもおかしくない状況になっている。米3大ネットワークのデータはほぼ互角、激戦7州も0.5~1.5%の差であり、大接戦となっている。

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