◎マクドナルドと食品医薬品局(FDA)は2つの食材、水気の多いスライスオニオンもしくはビーフパティが原因の可能性があるとみて調査していた。
米ファストフード大手マクドナルドのハンバーガーに関連する腸管出血性大腸菌O157の集団感染について、同社は27日、検査の結果、ビーフパティが感染源である可能性は除外されたと明らかにした。
これまでに13州のマクドナルドで食事をした75人がO157に感染。コロラド州で26人、モンタナ州では13人が感染し、アイオワ州、カンザス州、ミシガン州、ミズーリ州、ネブラスカ州、ニューメキシコ州、オレゴン州、ユタ州、ワシントン州、ウィスコンシン州、ワイオミング州でも感染が報告された。
米疾病対策センター(CDC)によると、9月27日~10月10日の間にハンバーガーを食べた人が感染している。
マクドナルドと食品医薬品局(FDA)は2つの食材、水気の多いスライスオニオンもしくはビーフパティが原因の可能性があるとみて調査していた。
マクドナルドは声明で、今後1週間のうちに影響を受けた数百店舗でクォーターパウンダーの販売を再開する予定と明らかにした。
またマクドナルドは「FDAは1つのサプライヤーから供給されたタマネギが感染源である可能性が高いと考えている」と述べた。
発症した75人のうち22人が入院中。うち2人が溶血性尿毒症症候群(HUS)を併発している。コロラド州では高齢者1人が亡くなった。
マクドナルドによると、FDAの初期調査ではハンバーガーに使用された未加熱のタマネギが感染源である可能性が高いという。
マクドナルドはカリフォルニア州に本社を置く会社のタマネギに問題があったとしている。この会社はコロラド州コロラドスプリングスの施設からタマネギを納品していた。
マクドナルドは先週、この集団感染を公表し、いくつかの州でクォーターパウンダーの販売を取りやめた。
マクドナルドは25日、コロラドスプリングスで生産されたタマネギがこれらの州の約900店舗に納品されていたと明らかにした。
マクドナルドは22日にこの会社から供給されたタマネギをサプライチェーンから取り除いたとしている。