◎2021年以降に行われた6回の総選挙のうち、有権者が支持した第1党が連立政権を樹立したのは2回だけだ。
ブルガリアで27日、この3年で7回目の総選挙(一院制、定数240)が行われる。
人権団体は新ロシア派の政党や極右の支持率が上昇していることに懸念を示しているが、単独で過半数を獲得する政党は出ないだろう。
2021年以降に行われた6回の総選挙のうち、有権者が支持した第1党が連立政権を樹立したのは2回だけだ。
どちらの政権も政治改革を目指し、汚職を取り締まり、ロシア依存を解消しようとして崩壊した。
6月の総選挙でも明確な勝者はおらず、分裂した国会に飛び込んだ7つの政党は激しく言い争った後、連立交渉を断念。ラデフ(Rumen Radev)大統領は当時、議員に対し、政治的行き詰まりと経済的苦境を打破するために妥協するよう促していた。
アナリストたちは今回の選挙でも同じようなことが繰り返され、膠着がすぐに解消される可能性は低いと指摘している。
地元メディアも「選挙にウンザリした有権者」と政治への不満が投票率を押し下げ、親ロシア派や極右が議席を伸ばすと予想している。
記録的な低投票率が予想される中、一部のアナリストは親ロシア派が有権者を買収したり、投票所で左派に嫌がらせをする可能性があると警告している。
2021年4月の選挙の投票率は50%。今年6月の6回目は33%であった。