◎ISISのカリフ制国家は2019年に壊滅したものの、その残党はこの数年、イラクとシリアで活動を活発化させ、多数の死傷者が出ている。
イラクの米軍基地近く、米陸軍の兵士(Getty Images)

イラクのイスラム国(ISIS)幹部を標的にした急襲作戦で米軍の兵士2人が負傷した。米国防総省が22日、明らかにした。

同省のライダー(Pat Ryder)報道官は記者会見で、「CENTCOM(中央軍)とイラクの治安部隊はISIS幹部数人を標的に、イラクで急襲作戦を実施した」と語った。

またライダー氏は負傷した2人の容体について、「命に別条はなく、安定している」と述べた。

イラクスダニ(Mohammed al-Sudani)首相は同日、陸軍部隊がISISの司令官と幹部7人を殺害したと明らかにしていた。

それによると、部隊はサラーフッディーン州郊外の山地で作戦を決行したという。ライダー氏は作戦の詳細を明らかにしなかった。

イラク政府は殺害したISIS司令官の身元を確認したと報告している。

ISISのカリフ制国家は2019年に壊滅したものの、その残党はこの数年、イラクとシリアで活動を活発化させ、多数の死傷者が出ている。

米政府は先月、イラクの駐留米軍のISIS掃討任務を来年までに終了させると発表。米軍は駐留基地の一部をイラクに返還する予定だ。

イラク政府は先月、同国中西部アンバル州でチュニジア出身のISIS司令官らを殺害したと発表。米財務省はこの男の逮捕につながる情報に500万ドルの報奨金をかけていた。

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