◎両陣営は結果を左右する激戦7州(アリゾナ、ジョージア、ネバダ、ミシガン、ノースカロライナ、ペンシルベニア、ウィスコンシン)で連日集会を開いている。
2024年10月18日/米アリゾナ州ツーソンで開催された民主党集会、オバマ元大統領(Getty Images/AFP通信)

米国オバマ(Barack Obama、63歳)元大統領が18日、激戦州のひとつであるアリゾナ州で民主党集会を開き、トランプ(Donald Trump、78歳)前大統領の「スタミナ」に疑問を呈した。

オバマ氏は同州ツーソンの有権者に向け、ハリス(Kamala Harris、59歳)副大統領を完全に支持すると表明。トランプ氏を「おどけた老人」と呼び、笑いを誘った。

「彼の健康と能力に疑問を感じている人は多いはず。最近、彼を見ましたか?彼は2時間半もボソボソと演説していました。何を言っているのかさっぱり分からない,,,」

大統領を2期8年務めたにもかかわらず、まだ63歳の血気盛んなオバマ氏は78歳のトランプ氏を「疲れ果てた男」「スタミナ自慢」などと呼び、59歳の若いハリス氏以外に選択肢はないと主張した。

81歳のバイデン(Joe Biden)大統領が7月に再選を断念し、59歳のハリス氏に交代したことで、共和党はトランプ氏の年齢に触れなくなった。民主党は連日、米国史上最高齢の大統領候補となったトランプ氏の年齢に「ツッコミ」を入れている。

こうしたツッコミはトランプ氏がイベントの中で疲れたようなそぶりを見せたことや、多くのメディアが肉体的疲労の証拠とした報じた写真などを受け、先週から強まっている。

ハリス氏は18日、ミシガン州の集会でこう強調した。「選挙戦に耐えられない程度のスタミナで、大統領職を全うできますか?」

両陣営は結果を左右する激戦7州アリゾナ、ジョージア、ネバダ、ミシガン、ノースカロライナ、ペンシルベニア、ウィスコンシン)で連日集会を開いている。

ホワイトハウスをめぐるレースが最終盤に差し掛かる中、両候補の支持率は狭まり、どちらが勝ってもおかしくない状況になっている。米3大ネットワークが先週公表した世論調査によると、ハリス氏のリードはこの数週間でほぼ消滅した。

オバマ氏が集会を開いたアリゾナ州の世論調査の平均値はトランプ氏が約2ポイントリード。ハリス氏が演説したミシガン州ではハリス氏が1ポイント弱リードしている。

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