◎フロリダ州知事室は少なくともこの数日、ホワイトハウスとのやり取りも拒否しているようだ。
米フロリダ州のデサンティス（Ron DeSantis、共和党）州知事が超大型のハリケーン・ミルトンに関するハリス（Kamala Harris）副大統領との電話を拒否した。現地メディアが7日に報じた。
国立ハリケーンセンター （NHC）によると、ミルトンは最強のカテゴリー5に成長。7日午後の時点でメキシコ湾南西部を北上中。9日にもフロリダ州に上陸するとみられる。
＜ハリケーンの勢力＞
▽カテゴリー1：風速 33～44（m/s）
▽カテゴリー2：風速 43～49（m/s）
▽カテゴリー3：風速 50～58（m/s）
▽カテゴリー4：風速 58～70（m/s）
▽カテゴリー5：風速 70～（m/s）
フロリダ州は先月末に200人以上の死者を出したハリケーン・ヘリーンの被害に見舞われたばかりである。
ABCニュースは情報筋の話しとして、デサンティス氏はハリス氏からの電話を政治的な動機によるものと考え、電話に出ることを拒否しているという。
フロリダ州知事室は少なくともこの数日、ホワイトハウスとのやり取りも拒否しているようだ。
ホワイトハウスのジャンピエール（Karine Jean-Pierre）報道官は記者会見で、「大統領と副大統領はすべての被災地に支援を提供し、ハリケーン上陸前にさらなる支援が必要であるという個別の要請があれば、いつでも応じる用意がある」と述べた。
またジャンピエール氏はミルトンの上陸に先立ち、フロリダ州に連邦政府のチームを派遣していると強調。「担当者らが最前線で州当局者と連絡を密に取り合い、ハリケーンに備えている」と述べた。
フロリダ州知事室によると、デサンティス氏は連邦緊急事態管理局（FEMA）のクリスウェル（Deanne Criswell）長官と協議。連携してミルトンの上陸に備えることを確認したという。
デサンティス氏は州西海岸沿いの51郡に非常事態宣言を発令。そのうち、いくつかの郡に避難命令を出した。
気象台はミルトンがフロリダ州にカテゴリー3の勢力で上陸すると予想している。
