◎クワンさんは9月5日、ジョージア州アトランタの病院で死亡が確認された。33歳だった。
先月亡くなった米国の著名なラップ歌手リッチ・ホーミー・クワン(Rich Homie Quan、本名:デクワンテス・デボンテイ・ラマー)さんの死因が薬物の過剰摂取であることが分かった。ジョージア州検察が2日、明らかにした。
それによると、クワンさんはフェンタニル、アルプラゾラム、コデイン、プロメタジンなどの過剰摂取により死亡したという。
クワンさんは9月5日、ジョージア州アトランタの病院で死亡が確認された。33歳だった。
捜査当局によると、クワンさんは意識不明の状態で発見され、病院に搬送された。
クワンさんの兄は警察に対し、「弟がキッチンの床で眠っていたのでビックリしたが、抱きかかえてソファに寝かせた。その時、弟の口の中に食べ物が残っていた」と説明したという。
翌日、クワンさんの身体が冷たくなり、息をしていないことに気づいた女性が警察に通報した。
クワンさんは2010年代半ばにブレイクし、ヒップホップ界をけん引するラッパーのひとりになった。
2013年には「Type of Way」が大ヒット。この曲は大成功を収め、多くのラッパーがリミックスに参加した。
その後も勢いは衰えず、ヤング・ジージー(Jeezy)と共にトラックに参加したり、複数のラッパーをプロデュースした。
「Flex (Ooh, Ooh, Ooh)」はビルボード100で26位を記録し、ソロ・シングルとしては最高位となった。
2018年には自身初にして唯一のスタジオ・アルバムをリリースした。
フェンタニルは2ミリグラム服用しただけで死に至る可能性があり、その効果はモルヒネの100倍といわれている。