◎犯罪率は秋の大統領選の争点のひとつになっている。
警察の規制線(Getty Images)

連邦捜査局(FBI)が1日、24年上半期の犯罪統計を公表した。

それによると、凶悪犯罪は昨年同期間から10.3%減少したという。

さらに▽殺人は22.7%減

▽性的暴行は17.7%減

▽強盗は13.6%減

▽過重暴行(傷害罪と傷害致死罪)は8.1%減

▽金融犯罪は13%減となった。

この数字は全米1万9311の法執行機関のうち、1万4809から提出されたデータに基づいている。

地域別では中西部の減少率が最も大きく、凶悪犯罪は12%減少した。

犯罪率は秋の大統領選の争点のひとつになっている。FBIが先月末に公表した23年の犯罪統計も軒並み減少となった。

23年の暴力犯罪の検挙数は121万8467件。人口10万人当たり363.8件で、22年の377.1件からわずかに減少した。

23年の殺人事件は22年比で11.6%減となっている。

FBIは統計の中で、「昨年の殺人の減少はFBIが現在の方法で統計を取り始めて以来、最も大きくなった」と述べていた。

23年のレイプを含むその他犯罪は9.4%減、加重暴行は2.8%減。

23年に増加した犯罪は自動車窃盗で、22年比で12.6%増となった。

その一方、ヘイトクライムの発生件数、ヘイト関連の犯罪、その被害者数は22年から23年にかけて増加傾向にあるようだ。件数は明らかにされていない。

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