◎先週行われた投票では、27選挙区のうち、5人の候補が獲得率50%に達し、当選を決めていた。
チェコ共和国の選挙管理委員会が28日、前日に行われた議会上院(定数81)の3分の1の議席を争う選挙の最終結果を公表した。
それによると、対ロシア制裁に反対するポピュリストのバビシュ(Andrej Babis)元首相率いる野党ANOが8議席。フィアラ(Petr Fiala)首相率いる連立与党は15議席を獲得したという。
先週行われた投票では、27選挙区のうち、5人の候補が獲得率50%に達し、当選を決めていた。
フィアラ政権は上院の過半数を維持したが、ANOの勢いに押されているようにみえる。
地元メディアによると、ANOが上院でこれだけの議席を獲得したのは初めてだという。ANOは来年の下院選で第1党になる可能性がある。
先週行われた地方議会選ではANOが13地域中10地域で第1党となった。
フィアラ政権はロシアの侵攻を受けるウクライナを全面的に支持している。
チェコはウクライナに重火器を含む武器を供与。ウ軍が強く必要としている砲弾をEU以外の国から調達する計画の後ろ盾となっている。
チェコには現在、ウクライナからの難民約32万人が身を寄せている。