◎ブランデンブルク州議会は1990年の東西統一以来、社会民主党が第1党を堅持してきた。
2024年9月22日/ドイツ、東部ブランデンブルク州、州議会選の投票所(AP通信)

ドイツ東部ブランデンブルク州で22日、州議会選が行われた。

地元メディアの出口調査によると、与党・社会民主党が移民排斥などを訴える極右政党「ドイツのための選択肢(AfD)」をわずかに上回っている。

公共放送ARDの出口調査では、社会民主党が31.1%、AfDが29.8%となっている。選管は22日遅くに結果を公表する予定だ。

ブランデンブルク州の登録有権者は約210万人。今回の選挙はショルツ(Olaf Scholz)首相の連立与党の信任投票とみなされている。

ここ数週間の州議会選ではAfDが支持を伸ばし、最大野党・キリスト教民主同盟(CDU)に次ぐ議席を獲得した。

ブランデンブルク州議会は1990年の東西統一以来、社会民主党が第1党を堅持してきた。ショルツ氏の自宅はブランデンブルク州の州都ポツダムにある。

複数の地元メディアの世論調査によると、ショルツ政権は25年9月末に予定されている総選挙で政権を失う可能性が高い。

ブランデンブルク州の首相はこの選挙で社会民主党がAfDに敗れた場合、辞任すると表明していた。

AfDは2013年に発足した極右政党で、過去の党首は過激な政策を掲げ、情報機関の監視対象になっている。2014~15年のシリア難民危機時には移民に対する批判を利用して支持を集め、2017年に連邦議会に進出した。

AfDは各州で支持率を伸ばしており、東部テューリンゲン州で今月初めに行われた議会選では第1党に躍進した。

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