◎ポーランドとルーマニアでそれぞれ7人、オーストリアで5人、チェコで4人、合計23人の死亡が確認された。
2024年9月18日/ポーランド南西部、冠水エリアで排水作業にあたるポンプ車(AP通信)

大雨に見舞われた中央ヨーロッパの天候が徐々に回復し、被害の状況が徐々に明らかになってきた。

ポーランド南西部では18日、陸軍兵士とボランティアが増水した河川沿いに土嚢を敷き、市街地に流れ込んだ泥をかきだした。

ポーランド、オーストリア、チェコ、ルーマニアは先週末から記録的な大雨に見舞われた。

地元当局によると、ポーランドとルーマニアでそれぞれ7人、オーストリアで5人、チェコで4人、合計23人の死亡が確認された。

一方、南ヨーロッパのポルトガルでは雨がほとんど降らず、極度の乾燥と強風が山火事を煽っている。同国北部で発生した複数の山火事により、4人の消防士を含む少なくとも6人が死亡、50人以上が負傷した。

EUの執行機関である欧州委員会は18日、「豪雨による洪水と極端な乾燥による山火事という異常事態が同時に発生している」と強調。「これは抜本的な対策を講じない限り常態化するであろう”気候の崩壊”を証明をするものである」と述べた。

チェコでは18日に4人目の死者が報告された。警察によると、大きな被害を受けた北東部地域で濁流に飲み込まれた70歳女性の遺体が見つかったという。

中央ヨーロッパの天候は回復し、チェコやポーランドは暖かく晴れた。場所によっては水位が下がり、瓦礫を片付けることができるようになった。

ポーランドの消防士たちはポンプ車を使って冠水した道路や地下室から水を汲み上げた。

ルーマニアでは約1000人の消防士が深刻な被害を受けた地域の清掃に当たっている。

現地メディアによると、ポーランド南西部のいくつかの地域では水がほとんど引かず、山間部の天候次第では河川が氾濫する恐れもあるという。

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