◎フランスは半年以上前からパリ市内の警備を徐々に強化し、大会期間中は数万人の警察官や陸軍兵士をパリとその周辺地域に展開した。
フランスの捜査当局は11日、パリ五輪・パラリンピックを標的とする3つのテロ計画を未然に阻止したと明らかにした。
内務省国家警察総局(DGPN)のクリステン(Olivier Christen)氏はテレビ局フランス・アンフォのインタビューで、「これらの計画には7月26日から8月11日のオリンピック期間中に、パリにあるイスラエルの機関や代表者を攻撃する計画が含まれていた」と語った。
またクリステン氏は「イスラエルの代表選手が標的になった証拠は確認されていない」と述べた。
さらに、3つのテロ計画に関与したとして、未成年者を含む計5人が逮捕されたと明らかにした。
検察によると、5人は公判前勾留の身で、様々なテロ関連容疑に問われているという。
フランスは半年以上前からパリ市内の警備を徐々に強化し、大会期間中は数万人の警察官や陸軍兵士をパリとその周辺地域に展開した。
大会の準備中、ダルマナン(Gerald Darmanin)内相は安全保障上の脅威について、イスラム過激派、暴力的な環境活動家、極右グループ、ロシアやその他敵対勢力からのサイバー攻撃などが含まれていると繰り返し警告していた。
今年5月には南部サンテティエンヌのサッカー競技会場を攻撃する計画を立てたして、ロシア南部チェチェン共和国出身の18歳男が逮捕された。