◎約1000万人のX(旧ツイッター)フォロワーを持つテイト被告とその弟、および身元不明の女性2人は2022年末、組織犯罪と人身売買に関与した疑いで逮捕。昨年6月に強姦、人身売買、犯罪組織を結成した罪で起訴された。
ルーマニア・首都ブカレストの地方裁判所は22日、未成年者の人身売買や性的暴行などの疑惑で新たな捜査を受けているSNSインフルエンサーの問題児アンドリュー・テイト(Andrew Tate)被告に30日間の自宅待機を命じた。
ブカレストの捜査当局は前日、テイト兄弟の自宅を含む4軒を家宅捜索し、6人を拘束。パソコンなどを押収した。
検察は地裁に対し、兄弟ら6人を30日間勾留するよう求めていた。
地裁の決定により、兄弟らは30日間、自宅軟禁下に置かれることとなった。
兄弟の報道官は地裁前で記者団の取材に応じ、「判事は模範的な行動をとり続けてきた無実の兄弟の訴えを認め、検察の要請を退けた」と語った。
また報道官は兄弟に対するすべての申し立てを改めて否定し、「無実を証明するために戦い続ける」と誓った。
約1000万人のX(旧ツイッター)フォロワーを持つテイト被告とその弟、および身元不明の女性2人は2022年末、組織犯罪と人身売買に関与した疑いで逮捕。昨年6月に強姦、人身売買、犯罪組織を結成した罪で起訴された。
テイト被告は容疑を丸ごと否認し、地検を「政府の命を受けた暗殺集団」と呼んでいる。
元キックボクサーである白人至上主義者のテイト被告は複数の裁判を待っている状態だ。
検察によると、兄弟は未成年者の人身売買、未成年者との性交渉、虐待、組織的犯罪集団の結成、マネーロンダリング、その他人身売買などの罪に問われている。これらの疑惑は2014~24年の間のものである。
イングランド検察もテイト被告が数百万ポンドを脱税した容疑で告発。テイト被告はEU域外への渡航を禁じられているため、出廷していない。
ルーマニア当局によると、テイト被告らは強圧的な「愛人商法」を用いて34人の弱い立場の被害者を搾取し、ポルノ撮影を強制し、それをオンライン上に公開して、280万ドル以上の利益を上げたとされる。
テイト被告らは17歳の外国人男性に性行為を強要し、その様子を撮影。150万ドルもの利益を上げたとされる。さらに、この男性は15歳の少女と何度も性行為を強制されたという。