◎元パートナーはフェルナンデス氏から脅迫され、心理的な脅しを受け、ジェンダーに基づく暴力により軽傷を負ったとして、告訴することを決めたとしている。
アルゼンチンのフェルナンデス(Alberto Fernández)前大統領の元パートナーが身体的・精神的虐待を受けたとして、同氏を訴えた。現地メディアが6日に報じた。
それによると、ブエノスアイレス連邦裁判所が告発状を受理し、フェルナンデス氏の元パートナーに対する心理的テロリズム、電話による嫌がらせ、身体的虐待の告発について捜査するよう当局に命じたという。
元パートナーはフェルナンデス氏から脅迫され、心理的な脅しを受け、ジェンダーに基づく暴力により軽傷を負ったとして、告訴することを決めたとしている。
フェルナンデス氏は告発を否定し、裁判で無実を証明すると声明を出した。
フェルナンデス氏は6日にX(旧ツイッター)を更新。「それは虚偽であり、事実ではない」と書き込んだ。
しかし、ブエノスアイレス連邦裁はフェルナンデス氏に対し、元パートナーの半径500メートル以内に近づいたり、電話で連絡を取ったりしないよう命じる接近禁止令を出した。
また連邦裁はフェルナンデス氏に国内にとどまるよう命じ、元パートナーへの直接的、間接的なあらゆる形態の脅迫や嫌がらせをやめるよう命じた。
さらに、警察当局に対し、元パートナーを保護するよう命じた。
フェルナンデス氏は横領疑惑で調査を受けており、捜査当局が押収・精査している数千件のテキストメッセージの中に、元パートナーの虐待を示唆する文書が見つかった。
検察はフェルナンデス氏が在任時、保険契約で不正を働いた可能性があるとして調査している。フェルナンデス氏はこの疑惑についても否定している。