◎事件はマスカット中心部の住宅地にあるシーア派モスクで15日に発生。3人が銃を乱射し、警察との銃撃戦の末、5人が死亡、警察官を含む多数の負傷者が出た。
オマーン・マスカットのイスラム教シーア派モスクで今週発生した銃撃事件について、死亡したパキスタン人4人の遺体が本国に戻り、家族に引き渡された。当局が19日、明らかにした。
それによると、遺体は政府の命令により送還され、遺族に引き渡された後、埋葬されたという。
パキスタンのシャリフ(Shehbaz Sharif)首相は19日、首都イスラマバードで駐オマーン大使と会談し、このテロを非難した。
事件はマスカット中心部の住宅地にあるシーア派モスクで15日に発生。3人が銃を乱射し、警察との銃撃戦の末、5人が死亡、警察官を含む多数の負傷者が出た。容疑者も全員死亡している。
この時モスクではシーア派の最大の宗教行事アシュラの前夜祭が行われていた。
事件後、イスラム国(ISIS)が犯行声明を出した。オマーンでこのような暴力事件が発生したのは数年ぶりであった。
モスク内にいた約200人の多くがパキスタン人であり、このモスクで働いている人もいた。
パキスタンの駐オマーン大使によると、亡くなったパキスタン人4人のうち少なくとも2人は他の礼拝者を守ろうとして撃たれたという。