◎この摘発は4月10日~7月3日の間に21カ国で行われ、オンライン金融詐欺を主導したとされる西アフリカのシンジケートの解体と全容解明を目指すとしている。
国際刑事警察機構(インターポール、ICPO)のロゴ(Getty Images)

国際刑事警察機構(インターポール、ICPO)は16日、西アフリカの犯罪組織を標的にした世界規模の一斉取り締まりで300人を逮捕、300万ドルを押収し、72の銀行口座を凍結したと明らかにした。

それによると、この摘発は4月10日~7月3日の間に21カ国で行われ、オンライン金融詐欺を主導したとされる西アフリカのシンジケートの解体と全容解明を目指すとしている。

インターポールは声明で、「西アフリカに起因するオンライン金融詐欺の量は憂慮すべきレベルであり、増加の一途をたどっている。今回の捜査はこうした広範な犯罪ネットワークと闘うために、国際的な法執行機関の協力が極めて重要であることを浮き彫りにした」と述べた。

それによると、西アフリカで最も著名な犯罪ネットワークのひとつであるブラックアックス(Black Axe)の構成員も逮捕されたという。

ブラックアックスはオンライン詐欺、人身売買、麻薬密輸などを生業とし、アフリカだけでなく、世界中に銀行口座を開設し、40カ国以上で資金洗浄(マネーロンダリング)に関連した捜査を受けている。

今回逮捕された構成員はアルゼンチン、コロンビア、ナイジェリア、ベネズエラ人であった。

アルゼンチンでは5年にわたる捜査の末、捜査当局がブラックアックスの隠れ家を摘発。120万ドルの高質な偽造銀行券を押収、72人の逮捕し、約100の銀行口座を凍結した。

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