◎融資にはIMF理事会の承認が必要である。
パキスタンが70億ドル(約1兆1000億円)の新たな融資を受けることで国際通貨基金(IMF)と合意した。政府が12日、明らかにした。
IMFは今年初め、パキスタンへの融資30億ドルのうち、残り11億ドルを拠出。財務省はこの融資後、新たな長期融資を求める予定だと明らかにしていた。
新たな融資期間は37カ月。IMFによると、この融資は財政・金融政策の強化に加え、課税基盤の拡大、国有企業の経営改善、競争力強化、投資のための公平な競争条件の確保、人的資本の強化、大規模な福祉プログラムの適用範囲拡大による社会保護の拡大などの改革に充てられる予定。
IMFのパキスタン担当は声明で、「この融資はパキスタンの財政を強化し、インフレを抑え、対外的なバッファを再構築し、民間部門主導の成長に拍車をかけるために経済の歪みを取り除く努力をさらに進めることによって、過去1年間に苦労して勝ち取ったマクロ経済の安定を生かすことを目的としている」と述べた。
融資にはIMF理事会の承認が必要である。
新政権は先月、政府職員の給与を最大25%引き上げることを約束する、野心的な徴税目標を設定した。