◎地滑りはゴロンタロ州郊外の金鉱山近くで7日に発生。砂金を探していた100人以上の村人が巻き込まれた。
2024年7月7日/インドネシア、スラウェシ島・ゴロンタロ州郊外、地滑りに巻き込まれた違法金鉱山(AP通信)

インドネシア・スラウェシ島のゴロンタロ州郊外で発生した大規模な地滑りについて、地元当局は9日、これまでに23人の死亡を確認し、行方不明者の捜索を続けていると明らかにした。

地滑りはゴロンタロ州郊外の金鉱山近くで7日に発生。砂金を探していた100人以上の村人が巻き込まれた

現場で救助作業に当たった隊員は記者団に対し、「この半日で新たに11人の遺体を収容した」と語った。

それによると、66人が自力で脱出、救助隊が23人を救助し、少なくとも35人が行方不明になっているという。

この地域では6日頃から大雨となっていた。

国家災害対策庁によると、この大雨によりゴロンタロ州内で複数の河川が決壊し、少なくとも5つの集落が冠水、300棟近くの家屋が被害を受け、1000人以上が避難を余儀なくされたという。死傷者が出たかどうかは明らかになっていない。

インドネシアの金鉱山の多くが無許可で操業しており、このような事故が定期的に発生している。

北スマトラ州では2022年4月、違法金鉱山に土砂が流れ込み、女性12人が死亡した。

19年2月には北スラウェシ州の違法金鉱に大量の土砂が流入。掘っ立て小屋が崩壊し、40人以上が死亡した。

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