◎選管の倫理評議会はアシアリ委員長が女性職員を暴行したと認定。告発を受理し、同氏を解任した。
インドネシアの選挙管理委員会は3日、女性職員からの告発を受け、アシアリ(Hasyim Asyari)委員長を解任した。
選管の倫理評議会はアシアリ氏が昨年10月にこの女性職員を暴行したと認定。告発を受理し、同氏を解任した。
この女性職員はオランダ・ハーグにある選管の駐在所に勤務していた。
評議会は声明で、「アシヤリ氏は個人的な欲望を満たすために権力を行使、悪用した」と述べた。
それによると、アシアリ氏は今年4月にも別の女性に対するセクハラで告発されていたという。
首都ジャカルタで3日に開かれた公聴会には最新の告発者も出席した。女性2人が警察に告発するかどうかは不明である。
地元テレビ局は女性の証言を引用。「私は同じような事件を経験した全ての被害者のために、勇気をもって悪人に立ち向かい、被害者に勇気を与えたい」と報じた。
アシアリ氏は声明で、「選管の裁定を受け入れる」と述べたが、それ以上の詳細には言及しなかった。
国会は2022年、性暴力に対する処罰を定め、被害者に対する賠償やその他救済を保証する広範囲に及ぶ法律を承認した。
政府の統計によると、昨年女性に対する暴力やセクハラは28万9111件確認され、うち約4000件がレイプや性的虐待であった。