◎アフガニスタンと国境を接する北西部カイバル・パクトゥンクワ州と南西部バルチスタン州では近年、テロ攻撃が相次いでいる。
パキスタン、南西部バルチスタン州、イスラム過激派の戦闘員(Getty Images)

パキスタン南西部バルチスタン州で1日、道路脇に置かれたIED(即席爆発装置)とみられる爆弾が爆発し、女性と子供2人が死亡した。

地元警察によると、現場は州都クエッタ近郊の地区。犯行声明を出した組織は確認されていない。亡くなった3人の身元も不明だ。

バルチスタン州では四半世紀ほど前から政府と分離主義勢力による紛争が続いている。

同州に拠点を置く分離主義勢力「バルチスタン解放軍(BLA)」などの反乱軍は州の資源を分配するよう中央政府に求めていたが、後に独立を求めて反乱を起こした。

一方、アフガンと国境を接する北西部カイバル・パクトゥンクワ州でも1日、何者かが治安部隊に向けてロケット弾を発射し、2人が死亡した。

犯行声明を出した組織は確認されていないが、TTPパキスタンのタリバン運動)に疑惑の目が向けられている。

地元メディアによると、陸軍と警察が容疑者を追跡しているという。

TTPとアフガンのタリバンは別組織だが、思想は共有している。TTPは現在、アフガンの山岳地帯に潜伏しているとみられ、2022年11月に中央政府との停戦協定を一方的に打ち切り、軍と警察への攻撃を強化した。

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