◎事件は昨年11月4日遅くに発生。セキュリティーゲートを突破した車がハンブルク空港敷地内に侵入したため、同空港は旅客・貨物便の離着陸をすべて停止し、利用者を全員退避させた。
ドイツのフランクフルト国際空港(Michael Probst/AP通信)

ドイツ北部ハンブルクの地方裁判所は25日、昨年4歳の娘を連れてハンブルク空港の滑走路に車を乗り入れ、立てこもった男に懲役12年の実刑判決を言い渡した。

ドイツ通信社(dpa)によると、35歳の被告は未成年者略取・誘拐罪や弾薬所持の罪などに問われていた。

事件は昨年11月4日遅くに発生。セキュリティーゲートを突破した車がハンブルク空港敷地内に侵入したため、同空港は旅客・貨物便の離着陸をすべて停止し、利用者を全員退避させた。

男は空に向けて発砲し、2つの焼夷弾を投げ、警察を威嚇。事件発生から約18時間後に投降した。娘にケガはなかった。

警察によると、男は離婚した妻と親権争いをしていた。

男は警察にトルコ行きの飛行機を用意するよう要求し、応じなければ娘と一緒に自爆すると主張。その後、男が所持していた爆発物付きのベルトは偽物であることが判明した。

この立てこもりにより、同空港は20時間以上閉鎖を余儀なくされた。

dpaによると、被告は罪を認めたという。

判事は男の行為を「狂気の沙汰」と評した。

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