◎被害の全容は明らかになっておらず、自治体が消防や警察と共に調査している。
中国南部の広い範囲で大雨による洪水や土砂崩れが確認され、50人以上が死亡、数十人が行方不明になっている。国営メディアが21日に報じた。
それによると、最も深刻な被害を受けているのが広東省とみられ、梅州市などで少なくとも40人が死亡、数十人と連絡が取れなくなっているという。
被害の全容は明らかになっておらず、省政府が消防や警察と共に調査している。
中国中央テレビ(CCTV)は梅州市の中心街も冠水し、多くの建物が被害を受けたと伝えている。
中央気象台によると、広東省の雨のピークは過ぎたものの、南部の貴州省、中部の河南省、安徽省、江蘇省では今後数日、豪雨に警戒が必要だという。
気象台は河南省、安徽省、江蘇省の24時間雨量が多いところで500~800ミリに達する恐れがあるとして、市民に警戒を呼び掛けている。
CCTVによると、梅州市近郊を流れる河川が増水し、住宅地に大量の泥水が流れ込んだという。
広東省は21日時点の経済損失を50億元(約1100億円)と見積もっている。
他の地域でも今後24時間以内に集中豪雨や竜巻が発生する可能性があり、気象台は南部と中部のいくつかの省に出していると警報を継続している。