◎中南米諸国からメキシコを経由して米国を目指す中国人は昨年以降、増加の一途をたどっている。
エクアドル政府は18日、中国との間で結んでいる中国人ビザ免除協定を一時停止すると発表した。
エクアドル外務省は声明で、「二国間協定の停止は一時的なものであり、7月1日から開始される」と述べた。
また同省は「エクアドルに入国する中国人の5割が正規ルートで出国していないため、この措置を取ることとした」と強調した。
中国外務省はコメントを出していない。
中南米諸国からメキシコを経由して米国を目指す中国人は昨年以降、増加の一途をたどっている。米政府の推計によると、昨年南部の国境に到着した移民約250万人のうち、中国人の割合は5%未満となっている。
エクアドルはアメリカ大陸で中国人のビザなし入国を許可する2カ国のうちの1つであり、米国への亡命を希望する人々の出発点となっている。もう1カ国はスリナムだ。
エクアドル政府の統計によると、昨年空港で入国審査を受けた中国人は4万8381人。これに対し、出国者は2万4240人にとどまったという。約5割が同国にとどまっているか、人身売買組織の力を借りて出国した可能性がある。