◎中央政府とTTP(パキスタンのタリバン運動)は戦争状態にある。
イスラム過激派組織「パキスタンのタリバン運動(TTP)」の戦闘員(Getty-Images)

パキスタン最大の武装勢力であるTTP(パキスタンのタリバン運動)が16日、ラマダン明けの祭り「イード・アル・フィトル」中の停戦を発表した。

中央政府とTTPは戦争状態にある。

パキスタンでは6月17日にイード・アル・フィトルを迎える。

停戦の発表により、礼拝者たちはTTPのテロ攻撃を恐れることなく、モスクや開けた場所で礼拝に参加できるようになる。

TTPとアフガニスタンのタリバンは別組織だが、思想は共有している。TTPは現在、アフガンの山岳地帯に潜伏しているとみられ、2022年11月に中央政府との停戦協定を一方的に打ち切り、軍と警察への攻撃を強化した。

TTPは声明で、「先制攻撃を受けた場合のみ、反撃する」と述べた。

バルチスタン解放軍(BLA)を含む政府と戦争状態にある他の過激派は声明を出しておらず、イード・アル・フィトルの礼拝が標的にならないという保証はない。

TTPが停戦を発表したのは2021年に続いて2度目だ。その停戦は22年に一方的に打ち切られた。

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