◎事故は24日午後に発生。当局の許可を得ていない鉱山の入り口付近が崩落した。
ケニアの金鉱山(Getty-Images)

ケニア北部のエチオピア国境近くにある違法金鉱山で崩落事故が発生し、少なくとも5人が死亡した。警察が25日、明らかにした。

それによると、事故は24日午後に発生。当局の許可を得ていない鉱山の入り口付近が崩落したという。

地元テレビ局は現場で救助作業に当たったボランティアの話しを引用し、「5人の遺体を瓦礫の中から引っ張り出した」と伝えている。

行方不明者がいるかどうかは不明。崩落から数時間後、警察が現場を封鎖した。

内務省は3月、エチオピア国境近くの金鉱山でイスラム過激派や武装勢力により暴力が相次いでいることを受け、この地域を危険地域に指定し、掘削活動を禁じた。

それによると、金をめぐる抗争で少なくとも7人が死亡したという。

内務省は掘削を禁じた理由について、▽複数の武装勢力が活動している▽環境アセスメント(環境影響評価)を行っていない▽多くの坑道がもろく、いつ崩壊してもおかしくない▽当局に掘削許可を申請していないなどとしている。

しかし、地元住民はこの禁止令以降も掘削が続いているとSNSに投稿。地元テレビ局の取材に応じた住民は、「当局が掘削を黙認している」と語った。

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